避難計画を家族で共有!地震直後の行動マニュアル作成

地震の揺れが収まった直後、「どのように行動すべきか」「避難場所や家族間での連絡はどうするか」などの情報をシートにまとめたわが家の地震対応マニュアルを作成しました。

マニュアル作成の背景

このマニュアルを作成しようと思った理由は以下です。

1.非常時に正しい判断を行うため

災害発生時だと、パニックを起こして正しい判断ができなくなったり、考えられなくなったりする可能性があり、特に大きな地震の場合は、それが命取りになることも。

また、普段から家族で話し合っているつもりでも、非常時には忘れてしまうことも大いにありえます。そのため、災害発生後の正しい行動や、避難場所、連絡先などの情報をすぐに手に取れるところにまとめておきたいと思いました。

2.夫婦の意識を統一させるため

地震発生後に在宅避難を続けるか、実家やホテルなどより遠方へ避難するか、家族での方向性をある程度決めておきたかったのも理由のひとつ。

非常時に夫婦で意見が対立してしまうことは避けたいと思い、上記を判断できるような一定の基準を設けておくことにしました。

地震対応マニュアルの内容

作成した地震対応マニュアルはこんな感じです。

マニュアルのフォーマットはこちら(Canvaへの登録が必要となります)→


A5サイズの紙3ページをラミネート加工し、2枚の紙にしています。

具体的な記載内容は以下の通りです。

1枚目の内容:地震直後からの行動の流れ

地震直後から24時間以内のやるべき行動の流れを記載しています。

1枚目:地震直後からのやるべき行動を記載

直後:まず地震発生直後に自宅にとどまるか、すぐに避難するかを判断します。家が安全であれば自宅に留まり、安全でなければ避難します。避難する際の持ち物や避難場所も記載しています。

数分後:怪我がある場合は応急処置を行います。切り傷ややけどなど、地震でよく発生する怪我について記載しました。

1~2時間後:怪我の手当が終わり、自分自身が安全であることを確認した後、家族への連絡方法を記載しています。携帯電話の番号や災害ダイヤルのかけ方をまとめ、また、何かしら連絡手段になるかも、と思い夫婦でつながっている各種SNSも念のため記載しておきました。

24時間以内:今後の避難生活について検討します。在宅避難を続けるか、実家やホテルに避難するかの基準を設けています。

具体的には、家が安全でライフラインが無事であれば在宅避難を続け、停電の場合は自宅の備蓄の数を考え、3日以内の復旧を見込み、それ以上の場合は実家やホテルへの避難を検討します。夏場は電気や水道の復旧基準をさらに厳しく設定しています。もし、ホテルへ避難する場合は、文鳥と一緒に避難できる場所をいくつか選定しています。

在宅避難の場合は、お風呂に水を溜めておくことを付け加えています。これは3.11を経験した方のエッセイ漫画を読み、「確かに忘れてしまいそう…」と思い敢えて記載しました。

2枚目の内容:自宅周辺の地図

2枚目:自宅周辺の地図

自宅周辺の地図を印刷し、家族で決めておいた避難所(第一候補~第三候補まで)の場所や公衆電話が設置されている場所、AEDの場所をマークしています。

3枚目の内容:親族の連絡先とわが家の住所

3枚目:自宅の住所と連絡先

婦それぞれの両親や親戚、会社関係の連絡先をまとめました。さらに、災害時に自宅の住所を忘れてしまうこともあるかもしれないので、住所も記載しています。

マニュアルの作り方

上記3ページ分のマニュアルはCanvaを使用してレイアウトしました。A5サイズで作っています。
公開リンクはこちらです。必要に応じて編集して使っていただければと思います(
使用にはCanvaのアカウント(無料)が必要になります)

編集が終わったらダウンロードを選択し、PDFで保存、カラー印刷をしました。

ラミネートフィルムは大き目サイズ(A4)を使いました

そのままだと薄すぎて不便なので、100円ショップの手貼りラミネート用フィルム(専用機械不要)で加工しました。

余白をカットして整え、ひもを通して玄関収納に防災ポシェットと合わせて引っ掛けています。

玄関の靴箱の裏に、防災ポシェットと一緒に引っ掛けています

本来は使わないのが理想ですが、いざという時に慌てずに対応できるよう、夫婦の意見を統一し、スムーズで正確な対応が可能になるように作成しました。

以上、参考になれば幸いです。