家計簿をつけても節約のなんの役にも立ってないが、夫婦の価値観を可視化してくれるという話

本日の記事は「家計管理」について。

家計管理なのですが、「節約」や「貯金」がテーマではなく、家計管理が夫婦の価値観のすり合わせに役立っている、という話をしたいと思います。

 

我が家では、家賃、光熱費、食費、などの生活費をほとんど折半しています。

毎月「清算会」というものを開き、前月にかかった支出を算出。互いの支出がほぼ均等になるよう(ほとんどは私が彼の口座に振り込むことで)調整しています。

 

 

具体的には、マネーフォワードに登録している生活費用クレジットカードデータを読み込み、スプレッドシートにデータを移管。

貼り付け先のスプレッドシートは、ある程度フォーマットが整えられているので、いつも利用するスーパーでの支払い情報は、自動的に「食費」カテゴリになるように紐づけられており、ある程度は項目ごとに何にいくら使ったのかを半自動で算出できます。

いつも、約半分ほどは紐づけられた情報(つまり決まったお店での買い物のデータ)なのですが、

残りの半分は未登録の支払先であることが多いので、その際はひとつひとつを「食費」「外食費」「日用品費」「特別出費」と項目別に振り分けていきます。

人間1か月前のこととなるとまるっきり覚えていないので、その都度楽天Amazonなどの購入履歴を遡って何を買ったのか、見ていく必要があり、、、

これがなかなか面倒くさい……。

また、タイミングによっては個別の電子マネーや現金で支払うことも。その立替金も計上するなどの調整も含め、一連の作業を1時間ほどかけて行っています。

 

毎月のどこかの休日(ふたりのタイミングがあうとき)に行い、そこそこ時間も手間もかけながらも継続できている理由は、「節約」や「支出コントロール」が目的ではありません。

現状の収支は把握していますが、それをもとに支出をコントロールしたり、節約したり、貯金を増やす努力をしたりといったことは、一切行っていません……。

 

というか(そのせいか?)、むしろ生活費は右肩上がり…(笑)
毎月ドキドキしながら清算会を迎えることもしばしば…。

 

 

ではこの「清算会」で何をしているのかというと、

あえて言語化するなら「価値観をすり合わせている」のだなと感じています。

そして、蓄積された過去の情報から自分たちが何を優先してきたのか(させたいのか)がよりわかるようになりました。

 

精算をしていて「先月は洗濯乾燥機買ったんだっけ…といったときは、

「結構な金額したけど、もうない生活には戻れないよねぇ」なんて話をします。

買う前までは「天気のいい日は外干しして、予備で乾燥機使おうかな?」なんて思ってたんですが、

使ってみたら便利さを実感。たとえ多少の電気代がかかったとしても、ほぼ乾燥機で乾かしています(そして、電気代も以前とほぼ変わらないことが判明)。

 

洗濯乾燥機だけに限らず、たいして重要でない家事(やることに意義はあるが、機械がやっても同じという意)を肩代わりしてくれる便利家電には、私たちはこの先もっと投資していくと思います。

 

 

また、一年単位でデータを見てみると

全体の支出の食費に占める割合がアップしていることがわかります。(外食費は別)

なぜ食費が上がったのか、それは私たちの間では以下のように推測しています。(物価高もあるだろうけど)

①スーパーの広告の品や値引き商品から献立を決めるのではなくそのとき食べたいものを食べたいから

②ハーブ類、調味料をそろえるようになった

③塊肉を食べる率が上がった

④ワインを買うことも多くなった

 

①は、鶏もも肉100g79円でも、その日鶏肉料理の気分じゃなかったら買いません。
スーパーの特売品から、パパッとレシピを作る家庭も素敵ですが、

やっぱり自分たちの今「あれが食べたい!」という気持ちを優先させたい。

特売品も次の日のため、冷凍用に買うこともできるのですが、次にいつ食べたい気分になるかわからないし(大体毎日何かしら安いからキリないし…)なるべく買わないようにしています(でも100g79円だったら買うかもな…笑)

 

②③④について、今では有名シェフのレシピをYoutubeで無料で見れる時代。

レシピに忠実に丁寧に作ってみたら、とてもおいしい!ということに夫婦で感動しました。

おいしさの追求のためにはハーブも、少し特殊な調味料にも挑戦してみます。そして料理にあうワインもついつい買ってしまうのです……。

と…食費が上がった理由は上記のようなことだと思うのですが、

 

清算会では「食ってやっぱり大切だよね」とよく話します。

お昼ご飯を食べながら「今日の夕ご飯何食べようか?」

「あのレシピ作ってみない?」

「今日もおいしくできたね、これ店で出せるね!」

など、普段の会話からも食いしん坊感があふれています…。

また、「おいしいものを作って食べることを続けるためには、健康面、金銭面ではどうしていったらよいか?」というテーマの話題が挙がることもしばしば。

同棲し始めのころよりも互いの価値観が明確になってきたため、大切にしたいものには時間とお金をかけていこうという気持ちが支出にも現れているのだと思います。

 

 

2021年5月に同棲を開始してからこの方法で運用し続け、今では2年半以上の生活費のデータが蓄積しています。

ここ数年は結婚や出産などイレギュラーな出費も続いていますが、

今後もライフイベントに合わせてそのときに優先したいこと、もしかしたら価値観も変わってしまうかもしれません。

それでも家族で楽しく暮らせるように、この先をどう生きていきたいのか理解できるよう清算会を続けたいと思います。