今回は夫婦の育休(正確にいうと私は「産休」ですが、「育休」という言葉で以降も表現します)の振り返りと、やってよかった取り組みを紹介したいと思います。
私は2023年8月に出産をし、夫は出産日から約2か月間育児休業をとりました。
私たち夫婦はふたりとも地方出身で、どちらの実家も気軽に行き来できる距離ではありません。
一つ上の姉は2児の母で、2人とも産むときは里帰りを選択していましたが、私たちは里帰り出産を選びませんでした。
里帰りしないと決めたのには、いくつか理由があり、以下の表にまとめるにとどめておきますが(私たちが里帰り出産にデメリットを感じる点がありすぎ…)、
今回のテーマで関連する理由を挙げるならば、夫と協力して育児をやりたかったというのがあります。
里帰り後に、私から夫に育児レクチャーするなんてすごく面倒だし、
ふたりであれこれ考えながら育児をしていくほうが、自分たちにはあっているのかなと思い決断しました。
そして出産後、夫婦で育休を取得するうえで目標にしたことは
- 一通りの育児がひとりでもこなせるようになる
- 家族の時間を楽しむ、そしてほどよく育児も休む
のふたつ。
「育児を一通りこなせること」を目標にした理由は、どちらかが体調不良やトラブルで動けなくなったときに、共倒れにならないようにするためです。
また、ただこなすだけでなく、いつも使っている哺乳瓶やガーゼ、洗濯の仕方から、ものをしまう場所まで、一方だけが把握しているという状況は作らないようにしました。
動けないときに「これどこにしまえばいい?」「アレどこにあるの?」などいちいち聞かれたら休めないし、意味がないと考えたからです。
ふたつめは、最低限の育児をマスターしたら、あとは自分たちの時間(家族との時間、ひとり時間も含む)も大切にしていこう!というスタンスで掲げました。
1は24時間育児をやっていれば自然と身に付きそうですが、2は意識的に実行しました。
具体的に行ったことを退院後から、期間別に紹介していきます。
▼退院後~10日間
この期間は実家から母に泊まり込みで手伝いに来てもらいました。
授乳やおむつ替え、沐浴などの育児は私たち夫婦。買い物、食事の用意、洗濯、掃除などの家事は母が担当していました。
1日のスケジュールを表にするとこんな感じです。
産後のボロボロな状況下では、大人が3人もいると本当にありがたかったです。
余裕をもって慣れない育児に専念できたし、しっかりと休めたので体力の回復も順調でした。
ただ、実母との育児に対する考え方の違いもあり、少しストレスを感じるケースもありました。
もし理想を言えるのなら、週2、3回掃除、洗濯、食事作りなどの家事をしにきてくれるような感じが、精神的にはいいのにな~と思いました。(笑)
▼母帰宅後~1か月検診まで
母が帰宅してからは、育児+通常の家事をふたりで分担していくことになります。
基本的な流れは上記に紹介したスケジュールと同じ。
どちらか片方がミルクをあげているときは、もう片方が夕食をつくるなど、育児家事を交代しながら行っていました。(買い物だけはほとんど夫にお任せ)
1か月ほど育児していれば、ふたりとも余裕が出るくらいには、おむつ替え、ミルクづくり、授乳、沐浴、爪切り、成長記録の記入、抱っこ、見守りなどの一通りの育児をマスターできたかな、と思います。
また、慣れてきたからか、この頃には、日中に自分たちの時間もとれるようにもなってきました。(育児の慣れ以外にも、寝かしつけ不要なタイプの赤ちゃん&夜ガッツリ寝てくれるなどの要因もありますが)
▼1か月検診後~生後2か月ごろ
無事に1か月検診も終わり、母子ともに外出ができるようになりました。
そこから、家の近くの公園から始め、近所のカフェ、家の近くのショッピングセンター、少し遠めのショッピングセンターなど、徐々に範囲と時間を増やしながら3人でお出かけをし、赤ちゃんとの外出の練習をしました。
また、1の「ひとりで一通りの育児ができる」が身についているかテストもでき、2の「自分の時間をもつ」の両方を実現できる取り組みとして、「有給制度」を設けました。(実際の言葉の意味とは違いますが、私たちは「有給制度」と表現しています。)
この制度は漫画「逃げるは恥だが役に立つ」(海野つなみ著)から着想を得て(漫画では「一日ワンオペ育児」と言っていました)、私たちなりに仕組み化したものです。
有給制度は、片方が育児・家事を1日まるっと担当し、もう片方は完全にお休み、好きなことをしていいというもの。
1週間に1回は有給を使い、休みの日は近くのカフェで1日中読書をしたり、友人と遊びに行ったり、好きなだけ寝たり自由に時間を過ごすことができます。
実際にやってみて、休む側にとっては、丸一日育児・家事から離れることで、リフレッシュできます。そして、育児・家事を担当する人にとっても「育児スキルを習得できている」という自信がつくため、取り入れてよかったなと感じました。
詳しくは別の記事でも紹介したいと思っていますが、夫婦で育休を取得したときは、ぜひチャレンジしてみてほしいです。
そんなこんなで、夫の育休はあっという間に過ぎ、いっしょにあれこれ言いながら家のことをしていた時期が懐かしいです。
ふたりで育児のスキルをつけることはもちろん、これからの暮らしを考えるきっかけにもなったので、よい学びになりました。